2019年-20年の冬は、全国的に記録的な暖冬でした。特に東日本と西日本は観測開始(1946年)以降で、もっとも気温が高くなっています。
2000年以降の暖冬年では、夏の気温は平年より高くなる傾向です。
暖冬年の夏は平年より暑くなる傾向
2000年以降の暖冬と夏の気温
気温は平年差(単位は℃)です。
気象庁の暖冬基準は、北・東・西日本で平年値より0.5℃以上、沖縄・奄美で0.3℃以上です。
- 冬(12月~2月)の平年差で、オレンジ色は暖冬(太文字は+1.5℃以上)
- 夏(6月~8月)の平年差で、オレンジ色は平年値より+0.5℃以上
年 | 冬(12月~2月)の 平年差 |
夏(6月~8月)の 平年差 |
2001-02 | 北日本:+0.3 東日本:+0.5 西日本:+0.5 沖縄・奄美:+0.1 |
北日本:-0.5 東日本:+0.6 西日本:+0.4 沖縄・奄美:0.0 |
2003-04 | 北日本:+1.2 東日本:+0.6 西日本:+0.4 沖縄・奄美:-0.1 |
北日本:+0.9 東日本:+1.0 西日本:+0.9 沖縄・奄美:-0.1 |
2006-07 | 北日本:+1.4 東日本:+1.5 西日本:+1.4 沖縄・奄美:+0.9 |
北日本:+0.6 東日本:+0.1 西日本:+0.2 沖縄・奄美:+0.4 |
2008-09 | 北日本:+1.4 東日本:+1.3 西日本:+0.9 沖縄・奄美:+0.8 |
北日本:-0.4 東日本:-0.2 西日本:-0.1 沖縄・奄美:+0.2 |
2009-10 | 北日本:+0.4 東日本:+0.6 西日本:+0.7 沖縄・奄美:+0.4 |
北日本:+2.2 東日本:+1.5 西日本:+0.8 沖縄・奄美:+0.1 |
2015-16 | 北日本:+1.0 東日本:+1.4 西日本:+1.0 沖縄・奄美:+0.6 |
北日本:+0.7 東日本:+0.6 西日本:+0.7 沖縄・奄美:+1.1 |
2016-17 | 北日本:+0.5 東日本:+0.8 西日本:+0.8 沖縄・奄美:+1.1 |
北日本:+0.3 東日本:+0.6 西日本:+0.7 沖縄・奄美:+0.7 |
2018-19 | 北日本:+0.4 東日本:+1.1 西日本:+1.3 沖縄・奄美:+1.8 |
北日本:+0.8 東日本:+0.5 西日本:0.0 沖縄・奄美:+0.2 |
2019-20 | 北日本:+1.2 東日本:+2.2 西日本:+2.0 沖縄・奄美:+1.3 |
北日本:? 東日本:? 西日本:? 沖縄・奄美:? |
2019年の東日本の気温(6月~8月)は、7月の気温が平年より低かったこともあり、3か月の平年差は+0.5℃ですが、8月は平年に比べ+1.4℃、9月は+1.9℃と大きく上回っており、体感的には厳しい暑さの夏になっています。
熱中症リスクなど生活に影響が大きいのは、梅雨明け後の7月下旬から9月上旬くらいまでの気温ですね。
暖冬年の夏の気温は、平年より高い傾向
特に東日本と西日本では、夏の気温が平年を下回ったのは2009年のみです。ただ2000年以降の夏は、全般に平年値を上回る年が多くなっています。
2018年猛暑の年は暖冬でない
東日本と西日本で「災害級の暑さ」と言われた2018年の夏。しかしこの年の冬(2017-18年)は、全国的に平年の気温を大きく下回り、西日本では1.2℃低い寒さでした。(1.0℃以下は22年ぶり)
今年も猛暑になるのかしら。
暑いの苦手だし。