中部電力を装ったものだけでなく、郵便や宅配便の不達を装ったもの、公的機関を装ったものなど複数のケースがあります。インターネットを普段使うことの少ないご高齢者などへは、身近な人から注意喚起が必要です。
2024年7月時点で、また架電が目立つようです。
「中部電力管内のお客様・・」といった
中電を誤認させる電話が多発
アンケートを実施している社名などは一切名乗らず、悪質な営業または勧誘、詐欺等の可能性もあります。アンケートで個人情報などの回答には、慎重な判断が必要です。また発信元の電話は050~で始まるIP電話の番号です。(080~などもあるようです)
個人情報の収集、勧誘・詐欺の可能性も
自動メッセージ(音声ガイダンス)による電話で、「協力できる人は数字の1を押してくださいなど」その後、年齢など次々と質問してきます。
- 不特定に電話がかかる。(何度もかかってくるようです)
- 女性の声による自動音声メッセージで、協力を呼びかける。
- 社名や目的などは一切名乗らない。(中部電力が実施しているものでない)
自動音声による電話アンケートに違法性はないものの、発信元(社名など)を名乗らず中部電力が行っていると誤認させるような内容です。
「電力自由化センター」、「スマートライフプラン診断係」、「スマート省エネ住宅」、「スマートエネルギー普及」、「エコライフ」など架空の団体や他の団体と誤認させるような名称を使うケースも出ています。
質問される内容
- 住まいが戸建てか集合住宅(マンションなど)を選択
- 1ヶ月の光熱費(電気代など)を1万円以下、1万円以上などを番号で選択する
- 太陽光発電パネルの設置の有無を選択
- 回答者は、主婦or主人を選択
- 回答者の年代(20代~30代または40代~60代かなど)を選択
最後に「担当者から電話が入ることがあるので、よろしくお願いします」というメッセージが流れます。この際も社名や目的などは一切伝えない。
想定されるリスク
- 商品やサービスなどの勧誘を受ける。(太陽光発電の勧誘の可能性)
- 架空請求やオレオレ詐欺のターゲットを収集する目的。(個人情報の悪用)
※電力やガスのアンケートを装い、実際には世帯状況や家族構成を入手することが目的の場合もあります。発信元を名乗らないため、十分な注意が必要です。
年度末にかけては、還付金詐欺などの被害も増加します。十分なご注意を!
中部電力も注意喚起しています。
自動音声により、以下の内容にてお客さま宛に電話がかかってくる事例を多数確認しております。 当社では、自動音声を使用した電気料金の支払いに関するお願いなどを一切おこなっておりませんので、十分にご注意ください。
- 機械音声で自動診断アンケートなどと称して、電気のご契約情報(電気料金、電気使用量など)を聞き出そうとする。
- いきなり「契約変更を提案したいので、検針票を見せて欲しい」などと説明し、電気のご契約内容などの個人情報を聞き出そうとする。
- 電気設備の調査などと称して、訪問の約束を取り付けようとしたり検針票に記載されたお客さま番号を聞き出そうとする。
<自動音声案内による不審電話の事例>
お客さまの電気代が未払いのため、2時間後停電となります。詳しくは「1」を押してください。
他の地域もご注意!
大分県など他の地域でも多発しているようです。
電話の自動音声ガイダンスを使い、「電力調査センター」を名乗って個人情報を尋ねてくる不審電話が大分市内で複数かかっている。被害は確認されていないが、県警は「聞き出した個人情報を特殊詐欺や悪徳商法に利用しようという電話の可能性もある」と注意を呼びかけている。
(朝日新聞ニュースから一部抜粋)
もし悪質な勧誘を受けたら・・
全国の消費者センターにご相談。
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