お盆期間中の交通事故状況と安全対策

期間中の平均死者数は47人

2024年8月11日(日)~16日(金)の交通事故死者数は51人で、前年より6人多くなっています。

お盆の交通安全
このページに掲載している交通事故データーは、警察庁の交通事故統計から出典した情報です。数値を再利用する場合は、出典元データーをご使用ください。

[目次]

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2024年

下段は前年(2023年)の死者数です。(曜日は異なります)

11日 12日 13日 14日 15日
月(振替)
5 8 8 8 15
8 10 11 7 4
16日 合計
7 51
5 45
  • 8月15日は全国で15人が亡くなり、今年これまでの最多日です。
  • 8月12日に鳥取市用瀬町の「鳥取道の用瀬第一トンネル」内で、普通乗用車とトラック2台が絡む事故。この事故で3人が亡くなり2人が負傷したということです。

過去の死者数

※各年の期間はカレンダーにより異なります。

お盆期間中 死者数
2024年[令和6年] 51人
2023年[令和5年] 45人
2022年[令和4年] 41人
2021年[令和3年] 43人
2020年[令和2年] 56人

お盆期間中の事故

  • 帰省時の子どもの事故(帰省先の駐車場付近で幼児の事故など)
  • 花火や祭り会場等の周辺道路での事故
  • 高速道路での事故。
  • 暑さによるバッテリー上がりなど、車両トラブル。JAFによると2024年8月10日~19日のロードサービス件数は全国で7万5125件ということです。
  • 急な豪雨による道路の冠水など。もしもの災害に備え、緊急脱出用の工具(窓ガラスを割る工具、牽引ロープなどを備えると安心です)

悪質なロードサービスの高額請求に注意!

「国民生活センター」はネットで検索して依頼したロードサービスに関する相談(高額な料金請求)件数が、22年度は前年度の約3.3倍となる773件だったと発表。レッカー移動で20万円を超える、バッテリー上がりで8万円など高額なケースもあるようです。契約当事者は20歳代や学生が多く、自動車のトラブルに慣れていない人が慌ててネットで検索して依頼しているケースが多いとみて、注意喚起しています。消費者相談は#188(全国の消費者センター相談窓口)へ

JAF(年会費4,000円で、ほとんどのサービスが無料) 申し込みから、最短2日後から利用可能(詳細は上記JAFのHPへ)もしもの事故や車両トラブルだけでなく、昨今増えている災害時のレスキューにも役立ちます。ロードサービスはJAF会員以外も有料で受けることができます。(救援混雑時は会員が優先されますが、少なくとも法外な金額になることはありません)またご加入の任意保険などではロードサービスがついている場合もあります。事前のご確認を!

交通取り締まりにも注意が必要です。郊外や山間部などでの速度違反取り締まりも目立ちます。移動式オービスだけでなく、従来の速度取り締まりも実施されています。

お盆は水難事故にも注意!

7月と8月の死者・行方不明者は1,177人(過去5年の合計)2023年7月と8月は1日あたり7.3件の事故が発生し、9.2人が溺れたり流されたりしています。死者・行方不明者は3.8人です。
毎年7月と8月は海や川、湖などでの水難事故が多く発生しています。悲しい事故を防ぐために出来ること。


夏の水難事故防止
夏の水難事故を防ぐために出来ること>>


連休中の安全対策

お盆期間中は全国的に厳しい暑さが予想されています。バッテリーや冷却水の点検は、より入念に行いましょう。

お盆期間中においても豪雨災害に備え、車内に脱出用工具(窓ガラスを割る専用ハンマー、悪路からの脱出用シート、ロープ、スコップなど)を備えると安心です。

自動車・バイクの安全点検

  • バッテリー液の確認
    使用期間(寿命)の確認も
  • エンジンオイルの交換
  • ブレーキオイルのチェック
  • ブレーキの効き具合
  • タイヤの空気圧
  • タイヤの摩耗チェック
  • 非常停止版の車載確認
  • 発煙筒の使用期限を確認
  • 窓ガラスをピカピカに!
  • ウォッシャー液の確認

車の点検

JAFによると連休中のトラブルで多いのは、渋滞中のエアコンなどの使い過ぎによるバッテリーあがりが約30%、タイヤのトラブルが約20%です。

バッテリーの点検は十分に行いましょう。またJAFが行った実験によると、外気温35℃の日中では駐車中の車内温度は50℃以上(ダッシュボード付近では70℃以上)になるということです。サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低いそうです。車内にスプレー缶やノートパソコン・タブレットなどを残さないように注意しましょう。

JAF(年会費4千円。ほとんどのサービスが無料)申し込み後、最短2日後から利用可能>>

「ゴースト汚れ」って知ってますか?

雨の日や夜間に気づくフロントガラスの汚れです。

ゴースト汚れ

オバケじゃないけど、晴れた昼間は気づかなくても雨の日や夜間に見えることも

ゴースト汚れ

雨の日はガラス(外側)についた油膜などの汚れが原因になり、車外の気温が低い場合は、ガラスの内側に結露やくもりが発生しやすくなります。視界不良は運転疲れの一因にもなり、歩行者の発見が遅れるなどヒヤリハットが増えるといわれています。

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ツーリングライダーの事故に注意

GW期間はバイク事故に注意

  • 交差点を直進する場合、右折待ちの自動車からは速度が遅く見えます。交差点通過時は十分な注意が必要です。
  • 昼間の走行時もライトオン!
  • 半袖、短パンでの運転は事故時に深刻なケガを負うことが多くなります。バイク用のグローブ・プロテクターなどを着用し、もしもの事故時にダメージ軽減を!
  • 山間部などでは野生動物との衝突にも注意が必要です。鳥と衝突する場合もあります。クマの生息地では衝突事故も発生しています。
  • 雨の降り始めはスリップ事故が目立ちます。また橋や高架橋には、温度変化による橋の伸縮を調整するためのジョイント部分(伸縮装置)が設置されていることがあります。この部分は金属製のため非常に滑りやすくなっています。

橋のジョイント金属
直進だけなら影響は小さいものの、危険や障害物を避けようとしてブレーキをかけた時、車線変更などした場合、また雨の降り始めは雨水と砂やほこりが混ざるため滑りやすい。タイヤの溝が減ってる場合は影響も大きくなります。

橋の上を転がってヤバかった体験[表示]

ずいぶん前ですが筆者も小型バイク(スクーター)を運転中に雨が降り出し、市道から橋に向かって右折した後にジョイント部分でスリップし転倒、速度はせいぜい30km/h程度だったと思いますが、それでも5メートル以上は転がったと思います。ヘルメットは着用していましたが、頭部を繰り返し路面にぶつけました。(ヘルメットは衝撃を和らげる素材・構造のようで、ゴンゴン・・と何度も弾んだことを覚えています)後続車が止まってくれたこともあり、かすり傷程度で済みましたが、もしもヘルメットが外れていたら、転がった先に危険な物があったら、後続車にはねられたらと思うとゾッとしました。
恐怖を感じると「足の震えが止まらない・・」などと表現しますが、立ち上がったあとに実際にそうなりました。足だけでなくあごもガクガクです。ヘルメットは安全性の高い製品(PSCマークかSGマーク取得製品ですか?)で、適切なサイズを選びしっかり着用したほうがいいです。また中型バイクを運転していた時は、飛び出してきたネコを避けようとして転倒し、左手の骨にひびが入ったこともあります。

報道されるバイク事故後(after)では、「単独事故とみられる・・」の一言で原因を書かれることが多いですが、事故前(before)は、こういった状況も少なくないと思います。

  • この先で事故るかも?
  • 次のカーブは危ないかも?
  • 交差点で右折待ちの車、なんかヤバくね?
    (直進する自分を見てないかも?)

など「かもしれない運転」がより必要になりそうです、バイクだけでなく、昨今クローズアップされている自転車事故についても同じで、「チャリはそんなにスピード出さないし・・」は大丈夫の理由にはならないはずです。

高速道路では安全運転の徹底!

3秒間のイメージ

3秒で100メートル進むイメージ

停止距離(路面乾燥時で空走距離を含む)の目安は、80km/hで約76メートル、100km/hでは約112メートルです。

高速道路での死者数(年間)

前方・後方のドライバーが安全運転を遵守する人とは限りません。

ハザードランプ 高速道路での渋滞

渋滞で減速・停止する場合は、渋滞を確認できた段階からハザードランプを点滅させ、後続車に知らせましょう!また停止したあともすぐに消さず、後続車の状況を確認しましょう。

高速道路事故のおもな法令違反

  1. 安全運転義務違反:8,441件
    (うち前方不注意が3,993件)
  2. 最高速度違反:169件
  3. 進路変更:100件
  4. 車間距離:75件
  5. 過労運転:23件
  6. 飲酒運転:3件

※高速道路での車間距離不保持は、違反点数が2点、反則金は9,000円(普通車)です。

交通取り締まりに注意

  • 料金所付近でのシートベルト、チャイルドシート
  • インターを降りた後に一般道へ合流する場所で、一時停止のある場所
  • 夜間走行中の「ながら運転」取り締まりも少なくありません。

SA/PA内での事故に注意

サービスエリア、パーキングエリアは、運転の疲れから一息つける場所です。しかし緊張が緩み油断しやすくなることも。慌ててトイレに行く場合は注意が散漫になります。事故に注意が必要です。

子どもから絶対に目を離さないこと。子どもは駐車した場所が分からなくなり、歩き回ることもあります。大型トラックの駐車スペース付近は死角も多くなります。連休期間中は混雑することも多く、飛び出し事故に気をつけましょう。

SA/PA内での人身事故は年間で80件~90件発生しているということです。

パーキングエリア・サービスエリアでの事故

お盆期間に関するページ

水難事故にご注意

水難事故多発のシーズンは過ぎましたが、魚釣りの方はくれぐれもご安全に!

夏の水難事故防止
過去5年の7月と8月だけで水難者は2,981人、死者・行方不明は1,177人

川で溺れないために
川で溺れないために出来ること>>

連休中の防犯対策

連休中は不在になる家が多く、空き巣や侵入被害が多くなります。留守にする場合は、普段より念入りな防犯対策が必要です。

また留守中に落雷や雷サージでパソコンなど電気製品の故障に注意が必要。PCは電源を切りスリープ状態にしない、周辺機器を含めコンセントから電源を抜くほうが安心です。ルーターなども電源を抜き、光回線が抜けるタイプは接続しないことをおすすめします。雷サージ防止タップは効果的ですが、完全に防ぐ保証はありません。

連休中の防犯対策(空き巣と泥棒)
旅行などで長期留守にするときの「防犯対策」をまとめています。連休中は不在になる家が多く、空き巣の被害が多くなります。住宅侵入の多い愛知県では、連休中の被害件数が普段の1.6倍です。

交通安全に関するページ

秋の全国交通安全運動2024年のポスター等

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