令和5年までの交通事故を掲載
2019年~2023年までの交通事故(人身)の累計発生件数は、160万4431件、負傷者は191万4578人、死者数は1万3978人ですです。
[目次]
- 令和の交通事故発生状況
発生件数、負傷者数、死者数など
都道府県別の死者数と順位
(2019年~2023年) - おもな重大事故
多数の死傷者を出した事故
原因がクローズアップされた事故 - 事故を起こさないために
外に出れば誰もが被害者や加害者に
このページに掲載している数値等は、警察庁・政府統計総合窓口から出典しています。数値を再利用される場合は出典元データーをご使用ください。表やグラフは当サイトで作成。二次情報として再利用いただくのはOKです。
交通事故の発生状況
過去5年の死者数
24時間以内の死者数と30日以内の死者数を掲載しています。報道や交通施策では24時間以内死者数が使われることが多いです。30日以内死者数は年ごとに発表されます。(翌年の3月頃)
年 | 24時間 死者数 |
30日 死者数 |
30日以内 死者数 |
令和5年 2023年 |
2,678人 (前年比+63人) |
585人 | 3,263人 |
令和4年 2022年 |
2,610人 (前年比-26人) |
606人 | 3,216人 |
令和3年 2021年 |
2,636人 (前年比-203人) |
569人 | 3,205人 |
令和2年 2020年 |
2,839人 (前年比-376人) |
577人 | 3,416人 |
令和元年 2019年 |
3,215人 (前年比-317人) |
705人 | 3,920人 |
合計 | 1万1978人 | 3,042人 | 1万7020人 |
- ①24時間死者数は事故後24時間以内に亡くなった人
- ②30日死者数は事故後24時間を超え30日までに亡くなった人
- 30日以内死者数は①と②の合計
令和5年(2023年)
- 交通事故発生件数:307,930件
- 負傷者数:365,595人
(うち重傷者:27,636人) - 24時間死者数:2,678人
- 死者数のワーストは大阪府
死者は8年ぶり重傷者は23年ぶりに増加。
令和4年(2022年)
- 交通事故発生件数:300,839件
- 負傷者数:356,601人
(うち重傷者:26,027人) - 24時間死者数:2,610人
- 死者数のワーストは大阪府
11月18日に令和に入ってからの累計死者数(24時間死者数)が1万人を超えました。
令和3年(2021年)
- 交通事故発生件数:305,425件
- 負傷者数:361,131人
(うち重傷者:27,204人) - 24時間死者数:2,636人
- 死者数のワーストは神奈川県
4月8日に1968年以降で初めて全国で死亡事故の発生がなく、当日の死者がゼロ(※)になっています。53年間(1万9000日以上)毎日どこかで死亡事故が発生していたことになります。
※交通事故日報での当日計上で死者ゼロは他にもありましたが、この日は死亡事故の発生がなかったということです。その後は令和5年4月末まで当日計上でゼロはありましたが、死亡事故ゼロはないようです。(事故の状況などによって、翌日以降に死者数が計上されることがある)
令和2年(2020年)
- 交通事故発生件数:309,000件
- 負傷者数:369,476人
(うち重傷者:27,775人) - 24時間死者数:2,839人
- 死者数のワーストは東京都
令和元年(2019年)
平成31年(2019年1月~4月)を含みます。
- 交通事故発生件数:381,237件
- 負傷者数:461,775人
(うち重傷者:32,025人) - 24時間死者数:3,215人
- 死者数のワーストは千葉県
令和時代の重大事故
令和に入ってから複数の死傷者が発生した交通事故(道路環境等が原因を含む)、または原因がクローズアップされた事故を掲載しています。※事故内容は概要のみで、すべての事故ではありません。
令和6年(2024年)
※掲載内容は発生時の概要のみです。
- 令和6年10月13日:徳島県吉野川市山川町木綿麻山(高越寺から200メートルほどの山中)で、軽自動車が登山道から斜面に転落する事故。この事故で男性2人と女性1人が意識不明の状態ということです。(連休中事故)
2人死亡事故、1人が意識不明の重体 - 令和6年9月23日:青森県六戸町犬落瀬の交差点で、デイサービスの利用者を送迎するワンボックスカーと軽トラックが衝突する事故。この事故でワンボックスカーに乗っていた80代から90代の女性3人が亡くなったということです。(連休中事故)
3人死亡事故 - 令和6年8月12日:鳥取市用瀬町の「鳥取道の用瀬第一トンネル」内で、普通乗用車とトラック2台が絡む事故。この事故で3人が亡くなり2人が負傷したということです。(連休中事故)
3人死亡事故 - 令和6年6月14日:埼玉県戸田市の首都高速道路で、大型トラックが渋滞の列に突っ込んで複数の車が炎上する事故。この事故で3人が亡くなったということです。
3人死亡事故 - 令和6年6月14日:徳島県海陽町の国道で普通乗用車同士が正面衝突する事故。この事故で2人が亡くり、1人が意識不明の重体ということです。
2人死亡事故 - 令和6年5月6日:群馬県の「国道17号」で、飲酒運転のトラックが対向車線をはみ出し、ワンボックスカーと正面衝突し、別の車にもぶつかる事故。この事故で子どもを含む5人が病院に搬送され、子ども(2)と父親(26)、祖父(53)の3人が亡くなったということです。(連休中事故)
3人死亡事故
令和5年(2023年)
- 令和5年10月11日:三重県度会郡伊勢町の港で、普通乗用車が海中に転落し、運転手を含め同乗していた5人が亡くなる。(父親と子ども4人が海釣りに訪れた際の事故)
5人死亡事故 - 令和5年7月23日:北海道大樹町生花の道道で、乗用車と軽乗用車が正面衝突する事故。この事故で病院に搬送された軽乗用車に乗っていた男性4人(18歳~19歳)のうち3人、乗用車に乗っていた女性(90代)が亡くなったということです。軽乗用車側が対向車線にはみ出したとみられています。
4人死亡事故 - 令和5年6月18日:北海道八雲町野田生付近の「国道5号」で、高速バスと大型トラックが絡む事故。この事故で十数人が病院に搬送され、計5人が亡くなったということです。
5人死亡事故 - 令和5年5月16日:宮城県栗原市若柳有賀の「東北自動車道」下り線で、エンジントラブルで路肩付近に停車していたバスに後ろから大型トラックが衝突する事故。この事故でバスを運転していた女性(50代)とバスに乗っていたネパール人男性2人(いずれも20代)のあわせて3人が亡くなり、トラックの男性運転手(30)が重傷を負ったということです。
3人死亡事故 - 令和5年5月2日:山形県鶴岡市の「山形自動車道・田麦俣トンネル」で乗用車同士が正面衝突し、炎上する事故。この事故で男の子(1)と女性(24)、女性(70代)の3人が亡くなり、男性(29)が重傷を負ったということです。
3人死亡事故 - 令和5年4月26日:群馬県太田市の交差点で、交差点で右折しようとした乗用車に直進してきたトラックが衝突する事故。この事故で乗用車に乗っていた3人が亡くなったということです。
3人死亡事故 - 令和5年4月25日:名古屋市西区明道町の信号交差点で、軽自動車が右折しようとしたところ、直進してきた中型トラックと衝突する事故。この事故で軽自動車の後部座席に乗っていた女性(50)と男性(50)が亡くなり、運転していた女性(34)が軽傷を負ったということです。
2人死亡事故 - 令和5年3月20日:大阪市生野区の今里筋の交差点で、個人タクシーが赤信号で交差点に進入し、横断歩道を渡っていた女性2人と男性1人をはねる事故(ひき逃げ後逮捕)。この事故で女性1人が亡くなっています。
- 令和5年1月6日:茨城県笠間市小原の「JR常磐線」の踏切で、普通列車と軽乗用車が衝突し、4月に中学生になる男の子と母親が亡くなっています。この踏切は過去にも死亡事故が発生しており、踏切内の構造にも原因が指摘された事故。
2人死亡事故 - 令和5年1月2日夜:福島県郡山市大平町の市道で、乗用車が交差点で軽乗用車と出合い頭に衝突し、軽乗用車が炎上する事故。この事故で軽乗用車に乗っていた家族4人が亡くなっています。現場は夜になると街路灯などがなく、乗用車側に一時停止義務があったものの、停止線が消えかかっていたなど状況が指摘されており、道路整備の問題も指摘された事故。
4人死亡事故
2023年の交通事故発生状況(最新)は、こちらに掲載しています。>>
令和4年(2022年)
- 令和4年12月27日:大阪府堺市で夜間パトロールをしていた4人が、飲酒運転の車にはねられ2人が亡くなり、2人が負傷。飲酒運転の車は逃走していたものの逮捕されたひき逃げ重大事件。
2人死亡事故 - 令和4年11月29日:千葉県富津市小久保の「国道465号」の交差点で、4人が乗っていた軽乗用車が横転する事故。この事故で高校生の男女2人(いずれも17歳)と男性(18)の計3人が亡くなり、女子高校生(18)が重体。
3人死亡事故 - 令和4年11月10日:神奈川県厚木市の「東名高速道路」で、車4台が絡む多重事故が発生。この事故で男女4人が亡くなっています。
4人死亡事故 - 令和4年8月22日:愛知県名古屋市北区の「名古屋高速11号」で、小牧線・豊山南出空港連絡バスが中央分離帯に接触し横転し炎上する事故。この事故で2人が亡くなり、7人が負傷。
2人死亡事故 - 令和4年10月13日:静岡県小山町の県道で観光バスが横転し、乗客1人が亡くなり10人が重傷、18人が軽傷を負う事故が発生。
- 令和4年3月27日夜:愛知県豊田市の「猿投グリーンロード」で、乗用車が炎上し同乗していた3人の大学生(いずれも19歳)が亡くなる事故。なんらかの原因で道路側面に衝突したとみられています。
3人死亡事故
2022年の交通事故発生状況(詳細)は、こちらに掲載しています。>>
令和3年(2021年)
- 令和3年12月23日:埼玉県草加市瀬崎3丁目の市道で、男子大学生(20)がワゴン車(6人乗り)を飲酒運転し、交差点付近の縁石と標識に衝突する事故。この事故で同乗していた女性2人(いずれも19歳)が亡くなり、その他の男女3人が重軽傷を負っています。
2人死亡事故 - 令和3年9月21日:三重県四日市市楠町小倉の「磯津漁港」で、車が海中に転落し男性3人が亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和3年7月15日:神奈川県藤沢市辻堂東海岸「国道134号線」で、大型自動二輪車が歩行者2名をはね、その後に普通自動車に衝突し、歩行者と二輪車の運転者の2名が亡くなっています。
2人死亡事故 - 令和3年6月28日:千葉県八街市の「八街市道」で、下校中だった「朝陽小学校」の児童の列にトラックが突っ込む事故。この事故で児童2人が亡くなり、1人が意識不明の重体、2人が重傷を負っています。トラックを運転していた男は飲酒運転で、常習的に飲酒運転をしていたとみられています。
2人死亡事故
令和2年(2020年)
- 令和2年9月26日:苫小牧市ときわ町3丁目の道道で、普通乗用車が大型貨物車に追突し普通乗用車の運転者と同乗者2人のあわせて男女3人(いずれも20代)が亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和2年7月5日:札幌市内の市道交差点で、普通乗用車と普通貨物車が出会い頭に衝突し、普通乗用車の運転者と普通貨物車の運転者と同乗者が亡くなっています。
2人死亡事故 - 令和2年6月10日:佐賀市内の県道で普通乗用車が路外水路に転落し、同乗者4人のうち3人が亡くなり、1人が重傷を負っています。
3人死亡事故 - 令和2年4月4日:大阪府牧方市内の高速道路で、大型貨物車が路肩に停車中の準中型貨物車と軽四車に衝突し、近くにいた3人がはねられ亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和2年3月21日:愛知県常滑市内の市道で、普通乗用車が路外用水路に転落し、運転者と同乗者の2人が亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和2年3月21日:静岡県磐田市内の漁港において、普通乗用車が海中に転落し、運転者と同乗者の2人が亡くなっています。
3人死亡事故
2020年6月30日から「煽り運転の厳罰化」が始まっています。
令和元年(2019年5月~)
- 令和元年10月:車両が絡む交通事故ではありませんが10月に発生した「令和元年東日本台風」では、相模原市で避難途中の車が川に転落し流され、両親と子ども2人が亡くなっています。
4人死亡事故 - 令和元年8月17日:埼玉県飯能市の県道において、軽四乗用車が対向車線にはみ出し、中型貨物車と衝突する事故。この事故で軽四乗用車の運転者と同乗者の計3人が亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和元年6月13日:滋賀県蒲生郡竜王町内の高速道路で、大型貨物車が普通乗用車に追突し、はずみで前方の中型貨物車に追突するなどの多重事故。この事故で普通乗用車の運転者と同乗者2人の計3人が亡くなっています。
3人死亡事故 - 令和元年5月8日:滋賀県大津市の県道交差点で、右折車が直進者に衝突し、はずみで直進車が歩道にいた園児らの列に突っ込む事故。この事故で園児2人が亡くなり、園児11人と保育士3人が重軽傷を負っています。右折車の過失が大きな原因となった事故。
2人死亡事故
2019年12月1日から「ながら運転の厳罰化」が始まっています。
平成時代の交通事故状況
1989年1月8日~2019年4月30日(11,070日間)に約2231万件の交通事故が発生。1日平均で約20人亡くなっています
被害者にも加害者にもならない!
交通事故は一歩外に出れば、年齢・性別、良い人・悪い人、優しい人、そうでない人に関係なく、誰もが被害者や加害者になることがあり、もっとも身近なリスクの一つです。