有毒植物で果実を含め毒があり危険
散策の途中で見つけた小さな紫の実がブドウの房のようについた植物。気になって調べてみると、数粒の果実を食べただけでも重篤な症状(死亡する場合もある)を引き起こす毒があるということです。
▲撮影日は10月(住宅街の市道脇)
ヨウシュヤマゴボウはどんな植物?
- ヤマゴボウ属の多年生植物(別名はアメリカヤマゴボウ)
- 市街地の空き地、庭などに自生(国内に広く分布)
- 花は初夏から秋(6 – 9月)にかけて咲く
- 秋に紫色の果実をつける(小さな実ですがブドウの房のようですね)
紫の実は強い染料ということで、衣服や手に付着すると落とすことが困難ということです。またヨウシュの名前がついており、洋酒をイメージしそうですが現在は関係がありません。(過去にアメリカでは安物ワインの着色に使われたこともあるそうですが、毒があるため現在は使われていないということです)
(1)植物全体に毒がある
果実の毒性がもっとも高く、葉っぱや根にもあるということです。誤食には十分な注意が必要。
wikipediaのヨウシュヤマゴボウの解説によると、誤食した場合は2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合は瞳孔を開き、強い興奮状態、精神錯乱から、さらに中枢神経麻痺から痙攣や意識障害が生じ、最悪の場合には呼吸障害や心臓麻痺を引き起こして死に至る。その他の文献は厚労省のページをご参照ください。
(2)間違って食べてしまったら?
毒の成分は「フィトラッカトキシン=強い毒性」ということです。応急処置等について調べた限り文献は見つからず、ただちに病院で診察を受ける必要があります。
(3)子どもの誤食に注意!
子どもの手の届く範囲に自生しており、通学路などで見かけることもあります。ブドウやブルーベリーに似た、きれいな紫の実なので興味本位で触ったり、誤食する危険性もありそうです。またハイキングや遠足などでも注意が必要です。子どもの手や衣服に紫の色がついていたら、疑うことも必要かもしれません。