スズメバチの対策。猛暑の夏と秋は特に注意!

8月から10月は活動が活発
毎年平均で15人が死亡

※死者数は厚生労働省の「人口動態調査」から。活動が活発になる8月~10月は特に注意が必要です。

スズメバチ

猛暑の夏~秋は特に注意!

スズメバチによる事故を防ぐために

「ハチの巣」と聞くと軒下など高い場所をイメージしがちですが、木の根付近や倒木、橋の下、地中などにも作ります。気づかずに近寄って事故に遭うケースも少なくありません。

生活圏での街路樹や植え込みなどで見つけたら、管轄地域の役場などに連絡し対策を講じてもらうことも大切です。

(1)巣を作らせない対策

  • 軒下などに巣を作らせない。早めの駆除が大切。
  • ペットボトルに、お酒300ml、酢を100ml、さらに砂糖を120グラム程度入れた「女王蜂おびき寄せ駆除ボトル」が効果的。ペットボトルはふたを閉め、上部にハチが入れるくらいの穴を複数開け、巣を作りそうな場所にぶら下げます。ペットボトルに入ったハチは、外に出られずに死んでしまいます。設置するのは6月末までです。

(2)スズメバチが巣を作る場所

  • オオスズメバチ:山林や土の中、木の根元など。
    ※巣の存在に気づきにく、ハイキングや山歩きなどでは注意が必要。
  • キイロスズメバチ:住宅の軒下や屋根裏、床下などに巣を作ることも多い。
  • クロスズメバチ:地中に巣を作ることが多い。

特にキイロスズメバチは人間の生活圏で遭遇することも多く、攻撃性も高いため十分な注意が必要です。

(3)ハチに襲われない対策

  • 長袖で白系の服を着る。黒色は蜂を興奮させ攻撃を受けやすくなります。
  • ハイキング、山歩きなどでは帽子をかぶりタオルを首に巻く。
  • 香水など匂いの強いものを体につけない。

ハチの警戒範囲は種類によって異なりますが、巣から数メートルか10メートルに近づくと刺される危険性が高くなります。

(4)追いかけられたら・・

  • 頭と首筋を保護しながら走って逃げる。
  • 走りながら急に低い姿勢をとる、方向を変えると、攻撃から逃れることが出来る場合もあります。(ハチは急に視界から消えたものを追うことは少ない)
  • 巣から20メートルほど離れると、攻撃してくるハチの数は約半分になるといわれています。

スズメバチの飛ぶ速度は、20km/h~40km/h。(種類による)
※100メートルを15秒で走る速度が約24km/hです。

スズメバチに注意

(5)もし刺されたら・・

  • 刺された場所を水で流しながら圧迫して毒を出す。(口で吸ってはダメ)
  • オシッコやアンモニアに効果はない。(俗説)
  • とにかく患部を冷やすこと。アナフィラキーショックも軽減できる。
  • 早く病院で手当をしてもらう。市販薬なら、抗ヒスタミン剤かステロイド配合の薬を塗る。(薬剤師に相談)
  • ハチの毒に対応した虫刺され薬、保冷剤などを準備しておくと万一のときに役立ちます。
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スズメバチによる事故事例
  • 秋田市新屋地区で、通学中の生徒11人をて十数人がハチに刺される事故。(全員意識はあるということです)歩道脇の草むらやベンチの近くから、スズメバチとアシナガバチの合わせて3つの巣が見つかったということです。
  • 長野県小谷村の村道付近で、観光ツアー客11人が、キイロスズメバチとみられるハチに刺される。(いずれも軽症)
  • 三重県伊賀市の「岩倉峡公園」に遠足に来ていた小学生と教員ら4人が「キイロスズメバチ」に刺される事故。(いずれも軽症)
  • 山形市と山辺町にまたがる「山形県県民の森」で、園児8人がクロスズメバチに刺される事故。(いずれも軽症)
  • 山梨県北杜市の林道で、野外学習に来ていた小学生ら10人がクロスズメバチハチに刺される。(いずれも軽症)
  • 東京都港区の芝公園で、子ども6人(3才から9才)と大人5人の11人が、スズメバチに刺される。(いずれも軽症)
  • 福岡県久留米市の浦山公園で園児(4才~6才)12人と保育士の2人がスズメバチに刺される。(いずれも軽症)
  • 愛媛県大洲市で電動車椅子に乗っていた女性(87)が、スズメバチに約150ヶ所を刺され死亡。
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