2024年‐2025年
11のリスク(犯罪・事故)
年末は交通量が増加し交通事故がもっとも多い時期です。またスリやひったくり、空き巣や強盗などの犯罪も増えます。特に注意が必要な11のリスクを掲載しています。
[目次]
- 交通事故
- 窃盗被害
- ひったくり被害
- 空き巣に注意
- お酒に酔って加害者になる
- お餅を喉に詰まらせる事故
- 火災に注意
- パソコンのウイルス対策
- 特殊詐欺に厳重警戒(かなり深刻)
12月は1日あたり約1億5000万円の被害 - フィッシング詐欺(急増中!)
- 押し買い被害
このページに掲載している数値は。政府総合統計窓口、消防庁(火災統計)からら出典した情報です。表やグラフなどは数値を元に当サイトで作成しています。
1.交通事故
年末・年始(各5日間)の死者数
期間 | 12月27日~ 31日 |
1月1日~ 5日 |
2022年-23年 | 54人 | 17人 |
2021年-22年 | 47人 | 24人 |
2020年-21年 | 42人 | 29人 |
2019年-20年 | 51人 | 22人 |
2018年-19年 | 78人 | 35人 |
2023年‐2024年の冬は、全国的に平年より気温が高くなる予想です。しかし強い寒気の流れ込みが発生した場合、一時的な大雪になる場合もあります。油断せずに早めの雪対策をおすすめします。
2.スリ・置き引き被害(窃盗)
例年より初詣が混雑するところもありそうです。雑踏事故やスリ・置き引きなどの犯罪にはくれぐれもご注意を!
電車内、飲食店などで財布を上着に入れたままハンガーなどにかけることは、絶対に避けましょう。また屋台などで飲食や買い物する場合には、足元にカバンやバッグなどを置くことも危険です。
仮睡盗(お酒を飲みすぎ、駅や電車内等で寝込んでいる人を狙った窃盗)が増える時期です。財布や貴重品の管理をしっかり行いましょう。
初詣などでの混雑時のスリ、置き引き被害に注意が必要です。財布や貴重品は内ポケットに入れましょう。写真撮影などでは、バッグなどの手荷物を離さないようにしましょう。
スリ被害の多い場所
- 電車内(居眠りに注意)
- 路上(わざとぶつかったスキに・・)
- 総合スーパー(バッグを買い物かごはダメ)
- 地下鉄内(手荷物に注意)
- 深夜の飲食店(上着に財布をいれたまま、ハンガーはダメ)
- デパート(催事場などは特に注意)
- ゲームセンター(ゲーム中は知人に預ける)
- 駅(混雑時に注意)
- パチンコ・麻雀店(離席時に注意。財布は常に手元に!)
自動車の盗難も非常に多い
年末年始は自動車を使わず帰省や旅行をされる方も多い時期です。留守中に盗難にあわないように、タイヤロック、ハンドルロックなど二重(ツーロック)が必要です。またSNS等で帰省や旅行を知られる情報発信は避けるべきです。100%の盗難対策は難しいですが、自宅駐車場などでは遠隔で監視できるカメラの設置もおすすめします。
店舗・事業所は長期不在になることが分かるため、窃盗団に狙われやすくなります。トラックや重機についても最大限の警戒が必要な期間です。
3.ひったくり被害
ひったくりはターゲットを尾行し、スキを狙って犯行を行うことが多い犯罪。特に女性ではコンビニ等からの帰り道に尾行される場合もあります。またATMの利用後は特に注意が必要です。人通りの少ない道は避け、バックなどは車道と反対側に持つようにしましょう。歩きスマホは周囲の状況に気づきにくくなります。
最近では「歩きスマホ」を狙ったひったくりも目立っています。
特に注意が必要な場所
- 路上
- 駐車場
- 4階建て以上のマンション
共同住宅 - 総合スーパー
- 駐輪場
- 公園
- スーパーマーケット
- 3階建て以下のマンション
共同住宅 - パチンコ・麻雀店
- 駅
4.空き巣に注意
空き巣や強盗などの犯罪も目立つ時期。2023年‐2024年はカレンダーの並びから連休期間が長くなる方も多いと思います。またお正月休みが終わるとすぐに3連休になります。くれぐれもご注意を!
犯罪に警戒
窃盗や強盗被害が増える時期です。小売店、飲食店など現金を多く扱う店舗は特に注意が必要です。閉店時に1人にならない、通用口は明るくし防犯カメラなどを設置することが大切。あらかじめ下見をするケースが少なくありません。狙われない環境づくりが、なにより大切です。(もしもの時のために「さすまた」などを備える)
帰省や旅行の留守を狙った空き巣
年末・年始に帰省や旅行などで、長期間家を空けることも多いと思います。計画が決ったら、侵入被害を防ぐために、普段より入念な防犯対策が必要です。昨今ではSNSで公開した旅行先の情報などから留守を探ったり、Googleストリートビューを悪用し建物外観などからターゲットを見つける手口も発生しているようです。
年末年始に休業する事務所や店舗などでは、現金や貴重品を置かないなど十分な防犯対策を!
5.酒に酔って強盗などの加害者に
年末・年始はお酒を飲む機会も増えます。酩酊状態でのタクシー利用(帰宅時)などで、運転手とトラブルになり、強盗致傷などの罪で逮捕される事件も発生しています。複数でタクシーに乗車し帰宅する場合は、酔った人を先に送るようにしたいですね。
また昨今クローズアップされている「セクハラ」「パワハラ」の加害者にならないように、注意が必要です。むかしの酒の上での説教は、場合によってはパワハラになってしまうかもですね。
6.お餅をのどに詰まらせる事故
毎年お正月にはお餅による窒息事故が多くなります。(事故の約9割が65歳以上)お餅は小さく切って食べやすい大きさにし、よく噛んで食べましょう。
応急措置については、日本医師会の救急蘇生法(外部リンク)が参考になります。
7.火災に注意!
全国統一防火標語(2023年度)は「火を消して 不安を消して つなぐ未来」です。火災はご自身の家庭内だけでなく、延焼による近隣への被害も心配されます。地域で情報を共有した対策も大切です。
出火原因ワースト10
- こんろ:1,791件
- たばこ:1,282件
- ストーブ:830件
- 配線器具:687件
トラッキング火災にご注意>> - 電気機器:666件
- 放火:611件
- 電灯電話等の配線:517件
- 灯火:336件
- 放火の疑い:305件
- マッチ・ライター:165件
年末のお掃除の際は、コンセント内のほこりを掃除機で吸い取る、テーブルタップ(延長コード)の劣化を確認。また地震などの際に花瓶・水槽・ポット・加湿器の水や芳香剤の液体などが、電気製品やタップにかからないかもチェックしましょう。トラッキング火災にご注意>>
自治会・町内会向けチラシ
自治会や町内会などで個人向けに配布・回覧用のチラシです。PDFで表示します。
①は一般向けチラシ、②は多言語チラシ(英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語・タガログ語)です。③は「おやすみ前、お出かけ前」の確認チラシ(うっかり忘れ防止)です。①はPowerPointをお持ちの方は簡単に文字等を改変できます。PowerPointファイル(ppt)を同梱しています。町内の名称を追記するなど、自由に改変してお使いください。
低画質なため印刷はA4(タテ)サイズをお勧めします。
まとめてダウンロード
[zip形式]2.32MB
▲上記のチラシ①~③のPDFと①のPowerPointファイルを同梱しています。
8.パソコンのウィルス対策
昨今は比較的規模の大きな企業、病院内のネットワークの脆弱性が狙われた被害も散見し始めています。年末・年始の連休前後は特に注意が必要です。
「ランサムウェア」と呼ばれる身代金ウィルスによる被害が拡大しています。感染するとパソコン操作は一切できなくなり、復旧するために仮想通貨などで金銭を要求される手口です。特にオフィスなどで、連休明けに大量のメールを受信する場合に、ウィルスが仕掛けられた添付ファイルを開き、感染するケースが目立ちます。ランサムウェアは感染した場合、駆除・復旧が極めて困難(ほぼ不可能)であり、被害も極めて深刻なものになります。重要なデーターは定期的なバックアップを必ず行いましょう。
感染したら顧客データー、取引データー等すべてが書き換えられてしまう・・
OSやドライバー、アプリを含めて、丸ごとバックアップ
(イメージバックアップ)が必要だよ。
社内に管理者を置いたほうがいいかも。
マイクロソフトのOneDrive、Googleドライブなど、クラウドサービスでのデータ保存では、OSやインストール済のアプリーデーターは保存されないため、バックアップソフトなどでの保存が必要。
(1)仕事納めの日には・・
- データーのバックアップを忘れずに行う。(外部ストレージに保存)
- データーを保存したストレージ(外付けHDDなど)は、USB接続を外しておく。
- パソコンの電源は必ず切っておく。(スリープ状態にしない)
(2)仕事始めの日には・・
- パソコンを起動したら、OS、セキュリティーソフト等のアップデートを確認。
- 差出人不明のメールは開かない。(特に添付ファイル、メール本文にURLがリンクされている場合は要注意です。)取引先からの挨拶を装ったケースも発生しています。
丸ごとバックアップはOSやアプリ、各種設定などPC内のデーターすべてを1度に保存し、もしものウイルス感染や故障の際に、丸ごと復元します。保存する容量やストレージにより異なりますが作業には数時間~1日かかる場合もあり、余裕をもったスケジュールが必要です。
どんなウイルス?
- 取引先等とやり取りしたメールが攻撃者に盗まれ、その内容やメールアドレスが転用されて、ウイルスメールとして送られてくる。
- Excelの添付ファイルにウイルスを埋め込まれる。
- PDF閲覧ソフトをダウンロードさせる偽サイトに誘導し、閲覧ソフトを装ったウイルスをインストールさせる。
対策
- 添付ファイルの「コンテンツの有効化」を安易にクリックしない。
- メールに記載されたリンクはクリックせず、正規開発元からインストールする。
12月は特殊詐欺に厳重警戒
2023年11月末時点では、前年より認知件数・被害総額とも増加しています。
9.オレオレ詐欺・架空請求など
期間は2023年1月~11月末(数値は警察庁から出典)
(1)認知件数は1万7254件
2023年11月末時点で前年同期より1,610件増加しています。
(2)被害金額は約382億4千万円
11月末までの被害金額は38,239,084,422円(約382億3900万円)です。犯罪組織、反社会集団などにより、月平均で約34億7000万円が奪われていることになります。
前年同期に比べると約57億8000万円増加しています。昨年12月は年間で被害金額がもっとも多く、約46億2400万円(1日あたり1憶5000万円近い被害)
(3)被害者の年齢・性別
- 年齢:60歳以上が約8割
- 性別:女性が7割以上
(4)警察庁の詐欺防止ビデオ
杉さん、コロッケさん、伍代さん達がいろいろ教えてくれます。お爺ちゃん、おばあちゃんと一緒に見ると良さそうですね。
ガラケーからスマホに乗り換えたお爺ちゃん、おばあちゃんも多いと思います。帰省されたときは、教えてあげましょう。ショートメッセージは無作為かつ大量に送信する手口であり、今後も増えるかもしれません。今までガラケーを通話のみで利用していた高齢者の方で、メールを含めて慣れてない方はメッセージ通信を使用せず、受信した場合はすべて無視するように伝えたほうがいいかもですね。
10.フィッシング詐欺(急増中!)
amazonなど大手ネット業者、宅配業者、金融機関を装ったメールが増えています。
金融機関の偽サイトや不正なアプリをダウンロードさせるサイトに誘導する。
- 銀行の名前をかたって「異常ログインの可能性」などのウソのメッセージで、ID・パスワードを偽サイトに入力させて盗む。
ショートメッセージでURLが記載されていた場合は、すぐにアクセスしないことです。また間違ってアクセスした場合は、パスワード入力はしないこと。
11.押し買い被害
年末から年度末に特に目立ちます。「リサイクルセンター」など架空の名称を名乗り電話(近所をまわっています・・など)をしたあと訪問し、貴金属などを相場より安く買い叩く手口です。
悪質な訪問販売や通販トラブルは、消費者相談センター(188番=いやや)へ!
初詣(番外)
正しい拝礼の作法[神社庁の動画を表示]
神社の鳥居をくぐるときは、一礼してから鳥居内側の端を歩き、参拝を終えたあとも社殿の方向を向き一礼するのが丁寧な作法とされています。(出典:東京神社庁)
ご神前についたら浅く一礼したのちに、お賽銭を入れる。そして・・
- 深いお辞儀(礼)を二回繰り返します。[ 二拝 ]
- 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。[ 二拍手 ]
- そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
- 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(礼)をします。[ 一拝 ]
▲2分45秒の動画(字幕あり)です。